【永久保存版】年代別ベストソング特集

音楽の好みは、人によって大きく異なるので、年代別のベストソングを選ぶのは多少主観的になってしまうのは仕方ありません。ただ、どの年代にも、多くの人々にとって忘れがたいメロディーとなり、その時代の文化やトレンドを象徴する存在となった曲はいくつかあります。この記事では、1950年代〜2010年代までの各年代において最も影響力のある名曲を紹介していきます。最後まで要チェックです!

1950年代

ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツの「ロック・アラウンド・ザ・クロック」(1954年)ロックンロールの誕生期である、1950年代。ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツがリリースした「ロック・アラウンド・ザ・クロック」は、ロックンロールの流行のキッカケとなった曲としてよく知られています。

この曲は当時、一度聞いたら耳から離れないリズムとキャッチーな歌詞によって、第二次世界大戦後の縛りに抵抗しようとする若者のアンセムとなりました。また、ユースカルチャーだけでなく、その後の数十年間社会に蔓延った「反骨精神」を普及させたという役割も担っていました。

1960年代

ボブ・ディランの「ライク・ア・ローリング・ストーン」(1965年)

戦後の文化と社会から大きな変化を遂げた、1960年代。ボブ・ディランの「ライク・ア・ローリング・ストーン」は、この激動の時代の精神を体現しています。歌詞は詩的かつ内省的ですが、フォークとロックが社会で起こっていることに対して主張する手段になりうることを感じさせられるもので、そういった意味でも、従来のポップミュージックとは一線を画していました。今日においてもこの曲は、アイデンティティと自己発見の賛歌であり続けています。

1970年代

クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」(1975年)

クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」は、従来のポップソングという概念を大きく覆した傑作として大ヒットを収めました。

ロック、オペラ、プログレッシブの要素がすべて融合していて、ポップソングのあり方を変えてみせたのです。画期的な構成、耳に残るハーモニー、フレディ・マーキュリーの力強いヴォーカル、どれをとっても素晴らしいとしか言いようがありません。この曲の壮大さと複雑なストーリーテリングは、今日でも多くのリスナーを魅了し続けていて、史上最高の名曲として讃えられています。

1980年代

マイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」(1983年)

ポップミュージックと、強力なプロモーションツールとしてのミュージックビデオの台頭が顕著であった、1980年代。マイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」は、この激動の時代を完璧に表現しています。

象徴的なベースラインと魅せるダンスで、社会的現象となるほど大流行しました。また、この曲を通して、マイケル・ジャクソンは比類なき才能を示し、その後数十年間のポップミュージックの基準を打ち立てました。

1990年代

ニルヴァーナの「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」(1991年)

1990年代初頭を定義したグランジ・ムーブメントの一曲といえば、このニルヴァーナの代表曲です。カート・コバーンの妖艶なヴォーカルもポイントですが、カリスマバンドといわれたピクシーズの「ラウド・クワイエット・ラウド方式」によって曲全体に強弱がつけられていて、当時のインディロックのスタイルを捉えています。1980年代の華やかさと過剰さから、よりオーセンティックで内省的なロックミュージックへ人気が移っていたことを象徴するものでした。

2000年

アウトキャストの「ヘイ・ヤ!」(2003年)

2000年代の折衷主義を体現する、ジャンルを超えた一曲。ヒップホップ、ファンク、ポップの要素が組み合わさっていて、伝染力のあるエネルギーとキャッチーなコーラスで瞬く間にスマッシュヒットとなりました。

ミュージックビデオでは、アンドレ3000がさまざまな役柄を演じたことで、文化的影響力がさらに高まりました。音楽のダイバーシティが受け入れられていた当時を思い起こさせる曲として愛され続けています。

2010年代

アデルの「ローリング・イン・ザ・ディープ」(2010年)

魂のこもったパワフルなボーカルで、感情が揺さぶられるバラードソング。2010年代初頭のチャートを席巻しました。アデルの力強い声と歌詞の深い意味は、世界中のリスナーの心を打ち、クラシックなソングライティングの魅力と、デジタル時代の聴衆を惹きつけるピアノのパワーを示したといえます。

2020年代

ザ・ウィークエンドの「ブラインディング・ライツ」(2019年)

まだ2020年代に突入したばかりなので、この年代のベストソング決定版を選ぶのは難しいものです。そこで今回は、2019年にリリースされたザ・ウィークエンドの「ブラインディング・ライツ」が、2020年代初期に大きな影響を与えた一曲として選ばれました。

ヒットチャートを席巻する要因となったのは、耳に残りやすいシンセポップサウンドと、ザ・ウィークエンド特有のエモーショナルなヴォーカルにあります。また、ポップとR&Bの融合が表現されていて、これは2020年代にリリースされた曲の多くが取り入れたものでもあります。

結論としていえることは、音楽はそれが生み出された時代を力強く反映するものだということです。ここで紹介した曲はすべて、各年代の出来事やトレンドにおいて影響力のある代表ソングであり、文化そして音楽の歴史において消えない足跡を残しました。

最初に述べたように、ベストソングというのは主観的なものであり、人によって大きく異なるものですが、上記の曲が、それぞれの時代における音楽に対する考え方や楽しみ方を形成してきたことは間違いありません。何世代もの音楽好きによって賞賛され、大切にされ続けており、不朽の遺産としてこれからも受け継がれていくことでしょう。